大阪府大阪市大阪市内にある約20坪の台形敷地に建つ木造3階建ての住宅です。 周辺には住宅やマンション、学校、古い工場などが建ち並び、敷地の三方を建物に囲まれた典型的な都市型敷地ですが、奥行きよりも間口が広く、日当たりには比較的恵まれています。クライアントからのご要望から、1階は、ガレージとご主人の仕事場スペース、2階にLDKと夫婦の寝室、3階に子供スペースという構成としています。南側道路からの敷地の奥行きがが東西で約3m異なり、そのため北側境界線は、道路に対して約16度傾いています。その敷地形状から計画した折れ曲がった壁、徐々に低く(時には高く)なる屋根(天井)や連続する窓、そこから差し込む南からの太陽光、内部の壁に穿たれた開口、階段、磨き仕上げの床、家具などさまざまなな断片が非日常的なパラレル空間をつくりだしています。それらは光を拡散しながら、人の動きや視線を誘発し、奥行きと広がりをコンパクトな空間の中にもたらしてくれます。