兵庫県川西市敷地は南面傾斜の良好な住宅環境の一角にある。 勾配屋根をかけること、そして植栽を積極的に計画に盛り込むこと等が要望された。 木造住宅らしく、木構造を仕上げとして表現しつつ空間に緊張感を与えるため、必要箇所の柱は鉄骨造とした。 下屋の屋根は南面に大きくはりだし、木製による大開口を設け季節の特性に応じた採光や通風を獲得できるよう計画している。 四季折々の表情を見せるよう計画された植栽は生垣の役割をはたしつつ、LDK空間を華やかに色づかせる。 今後の成長が非常に楽しみである。
関西(大阪・神戸・京都)の第一線で活躍されている建築家が設計監理した
オンリーワン住宅一覧
曽根の家
大阪府
専用住宅
744.18m²
85.90m²
132.38m²
矢田朝士氏
株式会社 コハツ
混構造
小川重雄
アーキソシエイツ
この住宅では、1階は家族が集まり、緑をバックに生活シーンが広がるように、2階は落ち着いたプライベート空間にすることを考えました。
1階では、意識が庭に向かうように軒を広げ、庭との境を硝子仕上げとしています。
「和室前のスッキリと広がるアプローチ」「LDKと繋がる奥行きのある庭」そして「緑に囲まれたテラス」と、自然豊かな穏やかな風景に設えました。
2階は個室群とし、吹き抜けに面するフリースペースを囲むように配置しました。個室とフリースペースの間仕切りは障子で設え、家族の気配が感じられるようにしています。
また、この建物は居室の前にメタルスクリーンを備え「プライバシーの確保」「防犯対策」「ツタ類による緑化」に使えるようにしています。
事務所名 / ATELIER-ASH 京都建築家
オフィス場所 / 京都市北区
兵庫県川西市敷地は南面傾斜の良好な住宅環境の一角にある。 勾配屋根をかけること、そして植栽を積極的に計画に盛り込むこと等が要望された。 木造住宅らしく、木構造を仕上げとして表現しつつ空間に緊張感を与えるため、必要箇所の柱は鉄骨造とした。 下屋の屋根は南面に大きくはりだし、木製による大開口を設け季節の特性に応じた採光や通風を獲得できるよう計画している。 四季折々の表情を見せるよう計画された植栽は生垣の役割をはたしつつ、LDK空間を華やかに色づかせる。 今後の成長が非常に楽しみである。
京都府久世郡実家の敷地内の離れで暮らす家族のための蔵の改修計画である。 子供たちの成長に伴い部屋が手狭になることが予想されたため、離れとそれに隣接する蔵をつなぎ、居住の用途にあてることが検討された。 蔵で暮らすために課題となったのは、窓が小さく内部が暗いことであった。 厚い土壁に新たに開口部を設けることは構造上不安があったため、屋根形状を変化させて高窓を設ける方法に辿り着いた。 切妻屋根の片側をめくり上げ、新たな屋根と既存の土壁の間から光を取り込む計画とした。 その際、瓦屋根を金属屋根に葺き替えることで、既存の構造へかかる荷重を軽減している。 また、改修前の床は最大で10cm程度傾いており、地盤調査を実施した結果、今後も地盤沈下が進む可能性があることが判明した。 安心して居住用途に用いるため、蔵の下部に薬液を注入する方法で地盤を補強した。 通常の住空間ではない蔵らしさの現代的な解釈として、内部の壁はOSBボードの印字面をあえて見せて仕上げ、床にはラワン合板を用いた。 2階の床の一部は光を透過するFRP製のグレーチングとし、階段部分と合わせて1階に光を落とす役割を果たす。 各階は間仕切のないワンルームであるが、家族の成長に合わせてさまざまな使い方が想定でき、今後どのように暮らしていかれるかが楽しみである。 この地域では近隣にも同様に蔵のある家が多く残っている。 今回の計画を通して、蔵を現代的に有効利用するためのひとつの解決策を見つけられたのではないかと考えている。
奈良県生駒市国定公園内にある自然豊かな敷地にゆったりと建てられた 住宅での生活をより一層楽しめるよう、既存の住宅に継ぎ足す形で家族や来客が集うための部屋を増築した。 建物の形状や材料は既存の住宅との調和を考慮し、慎重に検討を重ねたうえで決定した。 冬の厳しい寒さをしのぐために部屋の中心付近に設置された薪ストーブは、季節を問わず十二角形の平面形状をした部屋に落ち着きを与える象徴的な存在となっている。 また、外壁に設けられた窓はさまざまな角度に向けられ、敷地内外の自然を室内からも楽しむことを可能にする。 既存部と増築部を繋ぐ間室の天井高は既存の屋根の下に潜り込む必要があるため、2メートルに満たないが、その空間を介することで増築された部屋の天井の高さがより劇的に感じられ、この住宅に非日常な体験をもたらしているように感じられる。 一部屋の増築であるが、この地、この住まいでの生活をより豊かにする変化をもたらすことができれば嬉しく思う。
大阪市大阪市の東住吉区田辺にシニアご夫婦の家ができました。古い町並みが残る静かな住宅地で、旧家を解体しての建て替えを要望されたものです。 外観は黒のガルバ波板で、防御的ですが、内部は桧フローリング、真っ白なしっくい壁、紙障子など明るく開放的な雰囲気になっています。 特に旧家にあった欄間、床柱、ガラス戸、敷石、手水鉢などを再利用して、施主の生まれ育った記憶を留めるようになっています。 老後の生活を心豊かに、ほっこりと送っていただけることを祈っております。
京都市北区京都市北区で完成したご夫婦お二人の新築住宅です。もともと町家が建っておりお住まいになられてましたが、今回はリフォームではなく建て替えをとのことで計画が進みました。新築でも京町家風にとのことで設計が進み京都らしい外観を保ちながら、内部は ご年配のご夫婦が暮らしやすい様にナチュラルに設計されてます。また所有していた家具も50展以上新築住宅に配置するとのことで基本設計から配置計画が建築家で図面化 されていきました。設計監理 坂田基禎氏 京都建築家 (アーキソシエイツ 筆)
京都府南丹市
仕事を退職された京都市内在住のご夫婦が、 老後を田舎で暮らすための、終の棲家です。
京都市の北部美山町にあり、畑ができる広い土地を購入されました。
山小屋風のいわゆるログハウス的な雰囲気を希望されたので、 急勾配の印象的な屋根の形状になりました。
室内には薪ストーブを置いて、自然と共生する生活ができるように設計しています。
退職後の新築のため、コストをとことん抑えることが大前提でしたので、 美山の大工さんに工事をお願いして、材料を現地調達してもらったり、 テクトスタジオのスタッフが外壁の塗装をしたり、 ギリギリまでコスト削減に努めました。
滋賀県大津市 敷地は60年代後半に開発された比叡山中腹部に位置する住宅地にある約200坪弱の土地。 周辺は開発当初からある大きな区画地の家と最近売り出された小区画の家とが混在しつつも比較的緑が多い環境に恵まれた地域である。 この家はごくプライベートな別荘をイメージして計画された。住み手は50代後半女性の単身者で庭の景色を生かした広々した生活空間を望まれた。 当時は同じ敷地内にある築50年以上の旧家屋に住まわれており、その家及び庭の木々(桜4本、紅葉、楡、クヌギ、ナンキンハゼ、他中小木数十本)を残した増築が条件であった。従って、最も苦心したのが新家屋の配置であった。 大きな木をよけつつ北西部敷地境界線ぎりぎりに寄せて配置した家屋から庭を眺めると、どの場所にいても様々な木々が眺められる。例えばキッチンでの作業中はアプローチのバラの木、マユミ。リビングからは山桜、しだれ桜、紫式部。寝室からは紅葉、楡、しだれ桜。浴室からはナンキンハゼとクヌギ…といったように。 外観は平屋に違い棟の大屋根をかけ板壁と左官壁の構成で周囲の自然との調和を目指し、内部は26坪の平面を引き戸のみで間仕切ったシンプルなプランである。
クライアントが、時間を掛けて探しだした住宅用地は、古い民家が残るしっとりとした場所で、近くには民家を改装したフランス料理の店もあり、甍の波の町並みは美しく、自然と雰囲気を継承したくなる場所である。日本の住まいで、最敵となるのは雨と湿気。大きな傘の様な屋根と、シンプル且つ明快な間取りを提案した。この地と出会って、住まいづくりの原点が見えて来た気がする。すっぽりと大屋根が建物を包み、未完成に近い住まいづくりの構成は、住まう家族を明るく育むことだろう。
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