大阪市内に建つ間口1,5間奥行き6間の4軒長屋の内、2軒をそれぞれにリフォームした事例です。狭小間口を現代の生活環境に再生する難題に取り組みました。老朽化した骨組みを補強し、部屋から部屋への動線を改善し、光と風通しを取り戻した現代長屋の再生です。ポーチ横には自転車置き場を設け、ルーフテラスとサービスバルコニーは外部でありながら、プライバシーを確保し、生活エリアしての重要な役割をしています。1階に厨房や家族の生活の場を設けた形態と、2階にそれらを配置した場合の2プランです。階段の位置と形状、狭いといって諦めないプランニングの工夫は、既成概念の暮らし方を改善し、現代長屋再生として新たな試みを実現しています。