大阪府大阪市雑然とした市街地の道路から続く路地に沿って建つ戦後間もない頃に建てられた長屋の一角という敷地環境。 謙虚で品格のあるオーナーからはホテルのようなワンルームでバリアフリーの使い勝手のいいシンプルな住まいをと望まれました。 路地からは緩やかなスロープで玄関に。下足の履き替えなくそのまま室内へ入る格好。 床は清潔感のある明るい600角のタイルとし、壁天井は漆喰調としている。 天井は高く設定して既存の梁はそのまま表していることで空間に優しさが生まれたように思います。 造り付けの家具(キッチン廻り及び収納、テーブル等)は仕上げ材を統一することによって、品の良いインテリアの要素となっています。 外観は特化したデザインではなく、落ち着きのある風情をと心がけました。